僕は常日頃から耳タコなある発言をしているのをご存知でしょうか……。
そう。
「高い一眼だった綺麗に撮れるというのは幻想だ!!(ドンッ)」
知ってんよ。と思ったそこのアナタ、多分ある程度カメラに精通していない方なら間違いなく陥るジレンマです。
もしこれを理解しているアナタはもうすでに写真がなんたるか、カメラがなんたるかを体現している人でしょう。
つまり、今回の話すはスキップして
作品作りに関してや、
フェチについて考えてみるといいでしょう。
今日は一眼=綺麗に撮れるというと都市伝説を暴いていこうという回です。。。。
そういった手前、今日の記事内に組み込まれる写真は全て一眼以外で撮ったものにしようと思いました。
じゃないと説得力ないですもんね。
僕は写メで人物は滅多に撮りません。
撮るときは旅行やドライブに行った時にみんなで撮る時くらいです。
普段は何を撮っているのか。
僕は「空」や「町並み」、「食事」や「ネコ」なんかを撮ることが多いですね。。。
まず本題に入る前に断言しましょう。
iPhoneのカメラやべーーーから!!!
これとか!!
これだってiPhoneで撮ったやつです!しかも5c!
なんでこれを蔑ろに出来るのかしらと思う今日この頃。。。
すみません、愚痴みたいになりましたね。
それでは本題!
まずみなさんの疑問に応えていこうと思います。
Q1.一眼レフカメラのすごいとこ!教えて!
はい、これについては諸説ありますが、僕が思うすごいところを3つだけ絞って挙げますね。
1)アタッチメントが豊富である
見た目でわかりますよね。いわゆる一眼レフと呼ばれるものは、世間一般で言うところの「デジタル一眼レフカメラ」を指します。ある程度精通している人には一眼レフと言うとフィルムのことを想像するので、デジイチと言ってくださいね。(以下デジイチと呼称します)
デジイチは見ていただければわかりますが、
ごっつく(大文字)ないですか?
デジイチには様々なカスタマイズが可能です。
出来ることを抜粋して下記にあげてみましょうか。
・レンズの交換ができる
・マイクを挿すことが出来る
・LEDライトを作ることが出来る
・外部のストロボと連動することが出来る
・外部モニタをつける事ができる
・PCと連動できる
etc
そもそも、デジイチ=本体を指します。
本体とは何かというと、「レンズを付けない根元の部分」を指します。
つまりレンズが付いている=カスタマイズされている状態なんですね。
状況に応じて、用途に応じて幅広く対応できるのがデジイチのいいところ。
これはフィルムではできないですよね。
2)写真に奥行きが出来る
これもよく言われることの一つでは無いでしょうか。
ちなみに、奥行きって何なのよ?って言う疑問その2ですよね。
これを説明するには専門的な知識が入ってきてしまいます。
めーーっちゃ分かりやすく省いて誤解が生まれてしまうくらい簡略して説明すると、奥行きがあるのは「CMOSとレンズの間に距離があるから」です。
は?
ぷりーずわんもあ
とか言わないでください。
これはね、デジイチのほうが他のデジカメやスマホのカメラよりも被写界深度の度合いが広いからなんですね。
被写界深度は深い、浅いという言い方をしますが、
これが深いほうがまんべんなくピントが合い、浅ければ浅いほど手前の方にピンを合わせようとする(=ボケ)というものです。
なんでこれが出来るのかはレンズを外してみればわかるでしょう?
デジカメやスマホはいわゆる写す部分が全て一体となっているのに対して、
デジイチはレンズとCMOS(一眼でいうところのフィルムと同義)が離れていますよね。それにより写す範囲に差をつけられるので、デジイチのほうが奥行きのある写真は撮れやすい、というだけです。
3)よりマニアックに撮影できる
マニアですよ。
フェチではありません。まじで犯行に使うのとかやめてください。
望遠で盗撮とかまじもってのほかです。
マニアックっていうのはどういうことかというと、
「自分のイメージにより近い写真を撮ることが出来る」ということです。
非常にクリエイティビティーに優れているんですね。
例えばどういうところ?
いくつか例を挙げてみようと思います。
・シャッターを操ることが出来る
・温度感を操ることが出来る
・ボケを操ることが出来る
かっこいいですね!操る。果たしてどうやってやるんでしょうか!
シャッターに関しては、簡単に3つの技法が有ります。
a)バルブ撮影
バルブ、というと蛇口とかを想像した人多いかもしれません。
これは機能ダイヤルで”B”となっているか、シャッタースピードを限界まで遅くするとBとなります。
何が出来るかというと、このモードではシャッターを一度押すと離すまでシャッターが【開きっぱなし】になります。
開きっぱなしになると何が起こるかというと、その間光を入れ続けるため幻想的な写真を撮ることが可能です。
多分、皆さんが見たことあるのは例えば、街の夜景でテールランプやヘッドライトが一本の線のように伸びている画像みたことありませんか?
後は理科の教科書で星が自転に合わせて線を描いている写真ありませんでしたか?
あれだけではもちろんないんですが、あのような写真を撮れやすくなります。
b)ハイスピードシャッター
新幹線が走っている最中で、周りの景色は流れているのに、新幹線は止まってみえる。そういう写真見たことあると思います。早い対象物に対して、捉える技法です。
1/1000~1/4000くらいのシャッタースピードで撮ったりします。
c)スローシャッター
バルブと似ているところがありますね。
普通の撮影というと、いいところで1/60~1/800くらいで撮ることが多いと思います。スローシャッターはもっとこの速度を落とします。
6秒~1/10など。手ブレがもろ影響してしまうくらいの速度です。
暗いものやブレなどを意識的に操作するとこれくらいになったりします。
例えば、渋谷のスクランブル交差点で中央に人が立って、周りの景色が流れていくような、そういう写真がこれだと出来るようになります。
ふむふむ。
多分言われてもなんのことやねん!ってなったと思います。
僕も覚えるの大変でした。
続きまして、【温度感】について、
これはデジカメの話題なので、めっちゃ省きますけど、
簡単に言うと、
「青みや赤みについてある程度こちらで操作できる」ことを指します。
正直、操作できるモデルのデジカメも存在していおた気がしますが、
デジイチではK(ケルビン)という数値をいじって、色味を変えることが出来るんです。
2500~7000とかそれ以上とかの数値の差が有りますが、数値が小さいほど青みが強くなり、数値が高いほど赤みが強くなります。
そうすると、クールやホットと言ったイメージの操作ができますよね。
もう一つデジイチの魅力。RAW現像できるという項目がありまして、今ここで深くは語りませんが、数値をいじるという意味で非常に大きな役目を果たしていることを頭の片隅にとどめておいてくださいね。
そして【ボケ】とはなんだろうか、ということですよね。
これは上で挙げた被写界深度のこともそうですが、特殊な技法でレンズを手で外して手とレンズの間に暗幕をかぶせてわざとボケさせるというやり方があったりします。
一瞬、何なんそれというような事もできてしまうのがデジイチの魅力です。
Q2.デジカメやスマホで綺麗に撮る方法教えて!
主に2つ方法があります!
・明るさを合わせる場所を変える
試しにカメラモードにして目の前の何かに対象を合わせてください。
そのまま画面のいろんなところをタップしてみましょう。
どうなりました?
ちょっと明るさ変わらなかったですか?
これ空を撮ると余計に分かりやすいんです。空をとらえた状態で、空をタップすると地面のほうが暗く、建物にタップすると空が真っ白や色が飛んでしまうと思います。
これを知らない人が多いのですが、いろんなところをタップすると、「お、これだ!」というところがあるはずなので、それで合わせてみてください。
・構図を考える
全て真ん中に入れようとしないでください。
全身を撮ろうとおもわないでください。
これデジカメとかスマホに限らず全ての人に言えるのですが、
写真はあくまでも、【切り取る】ものであることを知りましょう。
自分がいちばん何を感じたのか。
自分が本当に感動したところ。
それを撮るだけ。
極端な話をしますね。僕がその人の目が本当に素晴らしい!!そう感じたとしましょう。
そしたら僕が撮るのは、その人の顔でも、その人の全身でもなく、その人の目だけを写せばいいのに。
写真は好きを写します。なればこそ、自分の好きに嘘をつかないでください。
その好きを構図に当てはめると、その瞬間魅力的なものになります。
僕が見て参考にしたことがあるサイトをピックアップしてみたので、よかったら参考にしてみてくださいね^^
カメラノート様『写真で使われる構図一覧』
インスタグラムをやっている方は、カメラモードのスクエアを選択して撮ると、後でトリミングする必要が無いので楽ですよ。
■最後に
僕は5年間、EOS KISS X3を愛用してまいりました。
今ではフルサイズの6Dですが。。。
でも、KISSはいい写真が撮れないのか?
だってレンズは標準、APS-Cでエントリーモデル。
至って普通の入門機です。
しかし僕はあらゆる数値を弄くり、構図に気を配り、あの手この手で闘いぬきました。
それは一重に「目の前の人を魅力的に写したい」という1つの願望のためです。
僕が買い換えた理由は簡単です。お客さまを魅力的に写すことに限界を感じたから。
やりぬて更に上のレベルを見た時に、自分で言うのも何ですが、機体が僕のスキルに追いついてこれなくなったのです。
このままお金を頂くのは申し訳が立たない。
目の前にお客さまを迎える一人のプロとして買い換えただけ。
そうでなければ、あの機体は本当に気に入っていたので、今でも使っていたと思います。
いい写真を撮るのは、カメラじゃない。
それを素敵だと感じた僕自身です。あなた自身なのです。
磨くべきは目の前のものを素敵だと思える感性であり、
機材を買い揃えることではないと知ってください。
それでは皆さんが素敵な写真をライフを送れますように。
ではでは!
※ブログ内の写真を無断で使用することを禁止します