ブログ

被写体との向き合い方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
被写体との向き合い方

 

「よっしゃー!人を撮るぜ!!」
そう思ってるアナタがいるなら見て欲しい。

念願のポートレートを撮る。
そうなった時に、イメージだけが先行してはいないだろうか?

つい先日書いた記事

魅力的な人の撮り方

コチラでも紹介した内容を実践形式に落とし込んでいきたいと思う。

※ロケがメインになります。スタジオは需要あったら書きますね。

 

 

て皆さん。
最初から経験談を話すのも、もちろんいいんですが、
ちょっと考えて欲しいんです。

アナタは今からポートレートを撮ります。
相手は女の子。
お互い休日をあわせて行きます。
今は季節が冬なので、冬に撮影することを前提に話を進めましょう。

……

どんなことを考える必要があると思いますか?



例えばこんなことではないでしょうか?
・時間
・日の出方
・場所
・交通費
・小物の準備
・バッテリーの数
・SDの容量、枚数の確認
etc


お互いが本当に仕事としてやるのなら、
例えば雑誌の撮影などならばそれでいいのでしょうが、
はっきり言って個人的な作品撮りでそれをやってしまうと、
かなり高い確率で失敗すると言っても過言ではありません。


少しだけ先に皆さんよりロケのポートレートに目覚めたオカモトからの助言だと思ってください。
その考えは危険です。

ではどうすればいいのだよ。

そういう声が聞こえてきそうです。
ちょっと考えてみてください。
皆さん難しく考え過ぎじゃないですか?


休日に+女の子と+時間を合わせて+出かける=デート
じゃない????


あれ、僕の言ってること間違ってますか?
本当にデートをしろといっているのではありません。
そんなことしたら巷は浮気で溢れかえることでしょう。

違います。
つまり、「デートをするように女の子をエスコートすべし」ということです。
さっき上に挙げた気をつけることリストの例なんていうのは、
気をつけて当たり前です。

今更あたふたしたってカッコ悪いだけ。
当日は全てこなしたうえで挑みましょう。

なぜそれが大事なのかというと、

相手は人で、
アナタは人だからです。

故にコミュニケーションが何よりも大事だし、
故に言葉のやり取り、相手への配慮、エスコート力が試されるのです。

そしたら具体的に何すればええねん!!!
て思うアナタ。

デートしたことはありますか?
ある人はそれを想像しながら、
ない人は妄想しながら下の具体例を見てくだされば幸いです。。。。


1.撮影当日までに相手と自分でリレーションを築こう!
ある程度慣れれば、撮影日にはじめましてで、
そのままめっちゃ楽しく撮影!!!(1時間とか2時間)

っていうのは結論から言うとできちゃいます。
でもね、普通の人がこれやると、
多分相手が馴染むのに、モデルさんがどちらかと言うと寡黙な人だったら、
半日かかります(実体験)。

当日はやっぱり存分に作品撮りしたいじゃないですか。
だからそれまでの準備が大事。
それは装備とかではなく、心と心の距離を少しでも近づけておくこと。

例えば僕はまずネットでモデルを探す場合は、
コンタクトを取れたら自分の個人情報をだいぶ晒します笑

名前とかブログとかFacebookとか。
そうすれば
「オカモトはどういうことを考えてる人なのかな…」
「どういう写真を撮る人なのかな」
「価値観合いそうかな?」

ていうのがだいぶわかります。
つまり、モデルさんはまずその時点で、
僕と今度作品を作るべきかどうか考える事が出来るんです。

なので普段から僕は全力でブログを書いていますし、

全体公開でFacebookは投稿していることが多いです。
日頃から積み重ねていくことが大事になるので、

地味だけど大切なセルフブランディングの1つでしょう。


そしてチャットなりで、

自分はこういう作品を作りたい。アナタは?」と問いかけることも大事。

作品作りは1人では完成しません。
共に作っていく過程が、また「信頼関係」を築いていく重要なプロセスなのです。

食べ物が美味しいところに行くなら、そういう話で盛り上がるのもいいかもしれませんね!
おすすめはチャット以外、LINEや電話番号聞けたなら、
一度挨拶がてら少しお話すると、当日の安心感が増しますよ!


2.事前準備が8割!デートコースはある程度頭に入れておこう!

何度もいいますが、写真口実にマジデートしないでくださいね?
モデルと決めて関わった女の子とは一線を超えないことにしている。

僕のポリシーです。
ちなみにちゃんと実体験ありますので言霊のります!(オイ

デートコースとは、その日歩く町や場所の立地条件や特性を知るということですね。
僕は事前調査2割位でゲリラ的に撮影するスタイルですが、
これは慣れてきているからで、そうじゃない人は絶対に計画立てたほうがいいですよ。

ここで調べておいたほうが項目は下記を参考にしてください。

・トイレの位置
・コンビニの位置
・カフェや喫茶店、ファミレスなどの位置
・お洒落なお店リサーチ
・変わった場所がないかリサーチ
・天気
・建物が多いのか、緑が多いのか
などなど

一つ一つ説明していたらキリがないのでだいぶざっくり説明しますと、
これ見たら

あ、確かにデートじゃん」って思いませんか?
考えないといけないことって案外一緒なんですよね。不思議な事に。
モデルの子が何を考えて、どこで困るのか。

意識をトレースして考えてみると、
必要になってくる情報のはずです。


これが頭に入っていることで、
当日余裕が生まれ、優雅にモデルをエスコートできるでしょう。


この中の項目で「なんでこれ?」ってのがあったらコメントでも、直接でもいいので質問してください。
ちゃんと全部意味がありますのでお答えしたいと思います!


3.清潔な身だしなみを心がけよう

さぁ!いよいよやってまいりました!
ドキドキですね。。。。!

大丈夫。
誰だって最初は初心者。ドーンと胸張っていきましょう!


とここで重要なのは、外に出ることよりもまずは自分を鏡で見てみよう。
大事なことはそこに写っているアナタは

【きちんと清潔感が有りますか?】
【おしゃれですか?】

俺は作品で勝負だ~~~!
と言って、身だしなみを整えないのと、

あくまで会うのは人だから、
と身だしなみを整えている人。

どちらが好感を持たれるだろうか?


もちろん後者ですよね。前者は中身で勝負する前に引かれて引き出せなくて終わるだけだと思います。


4.常に真摯にレディーファーストな紳士であれ
さて、実際に会うとなると緊張しますよね。

わかります。
僕だって初めての人は緊張しますから。

でも、それでキョロキョロしたりしたらダメですよ。
それだけで台無しです。

会ったらちゃんと目を見て挨拶。
爽やかに行きましょう。

最初にいつもはこんなものを撮っているんだと見せつつ、
作品撮りの世界観や趣旨を今一度合わせることも必須です!

撮影を始めたら気をつけること。


それは隣を歩いているのは女性だと言うことです。
その人がヒール履いてたらどうします?

「歩くスピードを緩める」
「足がつかれるだろうから頻繁に休む」

ですよね。

ちょっと時間経ったらどうしますか?

「カフェに入ることを提案する」
「オレ、ちょっとトイレ行きたいんだけどさ、と何気なくトイレ大丈夫?と聞く」
「自販機で飲み物を買ってさり気なく渡す」

ですよね。

とにかく気遣いです。
そしてそれは=モデルさんの心を広げることに繋がり、
距離が近くなるということは、その作品の完成度が上がるということです。


その副産物として
「いつも優しいよね」
「なんかお洒落なお店いっぱい知ってるよね」
「あなたにならいろんなこと話せちゃうなぁ」

と言われてしまうことはありますが、

え、これってデメリットですか?
メリットでしかないですよね?


そして別れるときにこう言い合えるのが理想です。

「今日は本当に楽しかった!」
「私も!また撮りましょうね!」



■最後に
ここまで読んだアナタは多分こう思ったでしょう。


あれ、、、、
写真のスキルに関して全然書かれてなくね?って。
でもね、これは書けないのではなく。

スキルじゃない、こういうところが大切だから書いているんです。

僕は声を大にしていいたい。


モデルだって人間だ。
一人のか弱い女性だ。
そうしたらそれを自分の世界観のために強引に扱うのは違いますよね。

モデルにはモデルとして向き合わないといけません。

そういう女性を敬えない人に
本当の人物写真は撮れない。

僕ら写真家は対象物と心を通わせて、
始めてそれは作品足りうる。

僕らは1人で写真を撮っているのではない。
有機物も無機物も、いま目の前にある何か、誰か。
そして自分がいないと成り立たないからだ。

セルフィーだって僕がいて、表現したい僕がいる。
2人いないとダメなんだから。


皆さんが一人でもいい写真ライフを送れますように。
ではでは!!

※ブログ内の写真を無断で使用することを禁止します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コメントを残す

*