写真のテーマの創り方
写真を撮るのって、楽しいですよね。
写真で表現することを覚えたなら、
それはこの短い人生の中で、本当にクールな趣味だと思います。
そう断言できます。
ちょっと、自分の写真を見てみてください。
そこには何が写っていますか?
人ですか?
景色ですか?
食べ物ですか?
空ですか?
笑顔ですか?
今回は「テーマ」について話してみたいと思います。
1. テーマの定義
テーマというと、何を想像しますか?
「制服」「夏」「青春」「スクランブル交差点」「働く人」「ドアノブ」……
なるほどと思うものから、マニアックなものまで、色々ありますよね。
でも、僕がこれから話すテーマは少し違います。
僕の中でテーマとは「生き方」を指し、「軸」を示す言葉です。
2. テーマとコンセプトの違い
「生き方って、なんとも抽象的だな」
そう感じた方もいると思います。
でも、安心してください。
ちゃんと補足があります。
テーマが「生き方」ならば、それを表すものが「コンセプト」だと僕は考えます。
たとえばこんなイメージです。
あるアーティストが、明るくポップでちょっとふざけたような曲をいつも歌っているとします。
でも、その人が本当に伝えたいことは、「今日がどれだけ辛くても、きっと明日はいい日になる」だとしたら。
テーマ=「聴いてくれる人の毎日を、少し楽しくしたい」
コンセプト=「明るくポップで、ちょっとふざけた歌」
ということになります。
ふざけているように見えて、実は大真面目。
聴いてくれる相手のことを、真剣に考えている。
写真も同じだと思っています。
テーマ=人生・生き方・在り方
コンセプト=それを伝えるための表面的な手段
あくまでも僕の持論ですが、こう考えるとわかりやすいんじゃないかと思います。
3. 人生の棚卸をする
テーマを決めるうえで大切なのは、自分の過去と向き合うことです。
自分はどう生きてきたか。
何を嫌ってきたか。
何を大切にしてきたか。
テーマを決めるということは、人生の棚卸作業だと覚えてください。
とはいえ、「いきなり棚卸をしろと言われても」ですよね。
何がわからないのかわからない、という状態の方もいると思います。
そこで、3つのステップで考えてみましょう。
ステップ1. こだわりを出す
「こだわり」というと大げさに聞こえるかもしれません。
ここで言いたいのは、「何が好きで、何が嫌いか」というシンプルなことです。
トマトは好きだけど、トマトジュースは嫌い。
カレーは好きだけど、シチューは得意じゃない。
特定のブランドしか使わない。
なんでもいいです。
自分が本当に好きなこと・ものと、嫌いなこと・ものを、箇条書きにしてみてください。
書いていくうちに、自分だけの回答が見えてきます。
ステップ2. 理由をつける
こだわりが出たら、次にそこに「理由」をつけていきます。
好きや嫌いには、必ず因果関係があります。
あなたがこれまで感じ、考え、選択してきたからこそ、
その好きや嫌いは生まれているはずです。
でも、忙しい日々の中でそういうものはどんどん忘れていく。
知っているのに、気づいているのに、いつの間にか蓋をしていることがあります。
だからこそ、改めて書いてみてほしいんです。
新しい発見や、掘り起こされる記憶がそこにはあるはずだから。
ステップ3. 譲れないものを探す
こだわりと理由が出てくると、自然と見えてくるものがあります。
それが、あなたの「譲れないもの」です。
何があっても、これだけは絶対に譲れない。
そういうものが、誰にでも必ずあると思います。
「そんなものないかも」と感じる方は、まだ考える機会が少なかっただけかもしれません。
何度も考えてみてください。きっとあるはずです。
そしてその譲れないものをよく観察してみると、
そこにあなたの原点があります。
あなたをあなたたらしめるものがある。
それを磨けば磨くほど、あなたの使命になり、志へと変わっていきます。
4. テーマに命を吹き込む
譲れないものが見つかったら、それと対話してみましょう。
なぜ、それなのか。
なぜ、それを伝えたいのか。
なぜ、写真という表現を選んだのか。
気づいただけでは、まだテーマにはなりません。
ぼんやりしたイメージを言葉にして、形にしていくこと。
それがテーマへと昇華させる手順なのだと、僕は思っています。
5. まとめ
テーマを決めるということは、
「一人の人間として、こう生きていく」と見つめ直す作業でもあります。
面白いのは、テーマは写真という媒体だけに限らないということです。
どんな表現にも応用できる、そういうものだと思っています。
あなたはどうやって生きていきたいですか?
このワークは一度で完結するものではありません。
何度も考え、実行し、少しずつたどり着いていくものだと思います。
これを読んだあなたが、自分の人生のテーマについて考えるきっかけになれたなら嬉しいです。
そして、自分らしく生きていく勇気に、少しでもなりますように。
コンセプトの決め方については、また別の記事でお話しします。
まず、話しましょう。
撮影のご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ。
