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魅力的な人の撮り方

結論から言います。

人物ポートレートをうまく撮るために、「スキル」はさほど関係ありません。

人物を撮るということは、つまり「コミュニケーション」です。

コミュニケーションとは何か。相手と言葉のキャッチボールをすること。

今日は人物ポートレートにおいて大事な要素を3つ、僕なりの持論でお話してみます。

あくまでも抜粋であって全てではないのですが、ここを押さえておくと変わると思っています。

「気遣い+プラスの言葉+信頼関係」=パートナーシップ

これが、人物撮影の核だと考えています。

1. 気遣い

気遣いとは、相手とその周りのことを考えたときに、最善な行動をとることです。

たとえば「ファッション」。何もビシっと決めてこいという話ではありません。

ただ、相手が美意識の高い人なら、そのステージに合わせることが大事です。ハイブランドで固めろということではなく、最低限「清潔感」を意識するということ。

女性はひげ、とくに無精髭が苦手な方が多いです。「見られることを気にしていないんだな」と受け取られてしまう。

・不快に思わせない

・一緒に歩いていて嫌だと思われない

・対等に見てもらう

この3つを意識するだけで、撮影の入り口が大きく変わります。

2. プラスの言葉

男性の方は、女性にこう言ってみてください。

「キレイだね」

恥ずかしいと思ったあなた、まずその殻を破る必要があります。

僕がカメラを始めたときに決めたポリシーがひとつあります。

「女性に対して、プラスの表現に嘘をつかないこと」

「キレイだね」

「かわいいね」

「その髪型素敵だね」

「あなたの唇の形がいいと思う」

「その色使いめっちゃいいじゃん」

「小物の合わせ方うまいよね」

「あ、いまの表情キュンときた」

一見、歯が浮くような言葉たちです。

でも困ったことに、僕は思ってしまったことに嘘がつけない。これは全部、飾りではなく本音なんです。

恥ずかしいと思ったあなたへ。

まず「キレイと言わないデメリット」を考えてみてください。

撮影が進まなかったり、モデルさんが心を開いてくれなかったり。

では「キレイと言うメリット」はどうでしょう。

キレイと言われて嫌な気持ちになる人は、まずいないと思います。

それで、その人が気づいていなかった自分の素敵な部分を一つでも発見してくれたなら、これ以上のことはないじゃないですか。

恥ずかしいと思うのは、自分のことを考えているからです。

本当に相手を思っているなら、たったそれだけのことを言わないほうが、よっぽど損ではないでしょうか。

自分が恥ずかしいと思うことで、目の前の女性が自分の美しさに気づけないくらいなら——僕はどんなことを言われても、目の前の素敵を愚直に素敵だと言える人間でいたいと思っています。

3. 信頼関係

上の2つを積み重ねることで、初めて成り立つものが「信頼関係」です。

プロ中のプロを撮影するなら「私情を捨てろ」くらい言われることもあるかもしれません。

でも、撮影する多くの方は一般の人だと思います。

ならば、まず信頼してもらうことが先決です。信頼を勝ち取った上で撮影するほうが、ずっと合理的ですよね。

夢の話をしてもいい。価値観の話をしてもいい。

悩みを相談されるようになったら、その人はもう大したものです。

僕という人間を信じてもらう。そしてモデルも自分も楽しめる撮影にする。

それが最高の写真につながるんじゃないかと思っています。

まとめ:好きが伝わるのだ

色々と話しましたが、全部をひとつにまとめると、こういうことになります。

「好きが伝わるのだ」

その人のいいなと思ったところを表現したい、伝えたい。

その気持ちを感じてもらうために、まず入り口で転ばないよう身だしなみを整える。

全て一貫しているんです。

これから人物ポートレートを撮る方へ、少しでも参考になれば嬉しいです。

素敵な写真ライフになりますように。

一人でも多くの方が、自分の素敵さに気づいてくれますように。

岡本 祥平
岡本 祥平/ プロフィール写真家

16歳のころ、スナップ写真を撮るアルバイトがカメラとの本格的な出会いでした。24歳で開業し、以来10年以上、人物写真ひと筋で撮り続けています。

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