ブログ

写真のテーマの創り方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
写真のテーマの創り方

真撮るの楽しいですよね。

写真で表現することを覚えたなら、
きっとそれは素晴らしいことですし、
この短い人生の中で最高にクールな趣味だと思います。

うん。
そう断言できます。


自分の写真、見てみてください。
そこには何が写っているのでしょうか。


人ですか?
景色ですか?
食べ物ですか?

空ですか?
カフェですか?
笑顔ですか?


今日の記事は「テーマ」について書いていきます。


1.テーマの定義

さて、テーマというと、皆さんは何を想像しますか?
例えばそうですね、、、、

最近でいうと
「制服」
「夏」
「青春」
「スクランブル交差点」
「渋谷」
「働く人」
「ドアノブ」

などなど。
なるほどよく聞くな、というものから、
何そのマニアックなの、というものまでたくさんありますね。

僕がこれから話すテーマは少し違います。
僕の中のテーマとは「生き方」を指し、「」を示す言葉です。


1-1.テーマとコンセプト

「生き方」と、そう来たか…。
皆さんの言葉が聞こえてきそうですね。

なんとも抽象的なこと言いやがってと、今、これを見ているあなたはそう思っているはずです。
でも、安心してください。

ちゃんと補足がございますので。
テーマが「生き方」ならば、それを表すものが「コンセプト」だと僕は考えます。

絵画や芸術作品、映画やドラマ、音楽……。
世の中に出ているすべての「表現物」には、
一見するとわからないが伝えたいものがあることはご存知でしょうか?

例えば、Aという歌手は、明るくポップ調な曲をよく歌うとしましょう。
ちょっとふざけてるのかなって思われる際どい歌をうたいます。

でも、この人の本当に伝えたいこととは、
”今日がたとえ辛くても、きっと明日はいい日になる”
だとしたら。

テーマとは”明日起きて、仕事に行くときに楽しくなるような時間を提供したい”
コンセプトとは”明るくポップなふざけた歌”

ということになります。


これは、Aさんはふざけているのでしょうか?
いや、まったくふざけていません。
むしろ、大真面目に、聞いてくれる相手を思って、命を削りながらやっていますよね。


ーーーーーーーーーーーーーーーー
テーマ=人生、生き方、在り方
コンセプト=それを伝える表面的な手段
ーーーーーーーーーーーーーーーー

こう考えるとわかりやすいと思います。
※あくまでも持論です



2.人生の棚卸

テーマを決めていくうえで大切なことは、
自分の過去と向き合うことです。

自分はどういう風に生きてきて、
何を嫌って、
何を大切にして生きてきたのかということです。

テーマを決めるということは、すなわち人生の棚卸作業と覚えてください。



2-1.テーマ決める3つのステップ

まぁいきなり棚卸をしてくださいと言われても難しいですよね。
何がわからないのかわからないのが今の状態だと思いますし。

というわけで、人生の棚卸を限りなく容易にさせる3つのステップをご紹介したいと思います。


2-1-1.こだわりを出す

こだわりというと、大げさに聞こえるかもしれません。
ここで言いたい”こだわり”とは「何が好きなのか。嫌いなのか」
というもののたとえだったりします。


例えばそれは、食べ物かもしれない。
トマトは好きだけど、トマトジュースは嫌い。
カレーは好きだけど、シチューは得意じゃない。
野菜全般食べられない。
漫画はあまり見ない。
一部のブランドしか使わない…。 などなど。

特に決めなくてもいいです。
でも、自分が本当に好きなもの(や、こと)を出し、
嫌いなことやものはなんなのかを箇条書きにしてみましょう。

おのずとオリジナルの回答が出来上がっていくはずです。


2-1-2.理由をつける

こだわりを出したら、次にそこに「理由」をつけていきましょう。
理由をつける=自分の過去と向き合う、ということになります。

なぜならば、好きや嫌いには必ず因果関係があるからです。
あなたが生きてきたのが何年なのかは知りません。

でも、その生きてきた時の中で、あなたは感じ、考え、選択したからこそ、
その好きや嫌いは存在するのではないでしょうか。
そしてそういうものは忙しかったりすると、どんどん忘れてしまうもの。
知っているのに、気づいているのに、いつのまにか蓋をしていることです。

だからこそ、改めて書いてみましょう。
新しい発見や掘り起こされる記憶がそこにはあるはずだから。


2-1-3.譲れないものを探す

こだわり→理由と来たら、出てくるものがあります。
それはあなたの「譲れないもの」です。

好きと嫌いの境界線の中で、
何があっても、これだけは譲れない。絶対に譲れない。
そういうものが誰にでもあるはずです。

「え?そんなことないよ?」と思うあなた。
日ごろから考える癖をつけないと、本当の自分に気づけないこともあります。
何度も考えてみてください。きっとあるはずです。

そして譲れないものが見えてきたら、
それをよーーく観察してみましょう。
するとそこにはあなたの原初があります。

あなたをあなたたらしめるものがあります。
そして、それを磨けば磨くほど、それがあなたの使命になり、
あなたの志しへと変わっていきます。


3.テーマに命を吹き込む

譲れないものを見つけたら、
対話をしましょう。

ずっと考えてみましょう。
なぜ、それなのか。
なぜ、それをしたいのか。
なぜ、伝えたいのか。

僕らはフォトグラファーです。
フォトグラファーとは命を削り、価値を世に送り込むことで、
自分の生きた意味を写真に焼き付けていきます。

そこには自分が以外の価値も焼き付けて、
「僕は生きたんだ」と世に訴えかける。
命を懸けて伝えていくものが、譲れないものです。
譲れないものが、あなたが写真を通して伝えたいテーマになります。


そうしたら、それに命を吹き込んであげましょう。
磨いて磨いて磨いて磨いて、
テーマに意味を与えるんです。気づくだけではだめ。
気づいたぼやぼやしたイメージを、形にしていくことが、
テーマへと昇華させる手順なのだと僕は思います。

写真を通して、という枠だけではなく、もっと広義の意味で伝えていきたいこと。
それを言葉にするんです。


4.まとめ

ここまでのやり方を通して気づいたこともあるかもしれません。
面白いことに、テーマとは「写真」という媒体だけに非ず、
あらゆるものやことで表現ができる、そういうものです。

テーマを決めるということは、
一人の人間として、こう生きていくんだということを、
見つめる作業でもあるということがわかるんですね。

あなたはどうやって生きていきたいですか?
あなたはどうやって死んでいきたいですか?


あなたがこの世に生まれ落ちたことに意味があります。
必ず成し遂げないといけない使命を持って、僕らは生まれます。
同時に、僕らは幸せになるためにこの世に生を受けました。

クリエイターとは本当に傲慢な生き物です。
普段ならば、表現しきれない。
生まれた意味を具体的に見せていくことができるんだから。

このワークは一度で完結するものではありません。
普段から考える機会が少なってきた今日で、
何度も考え、実行し、やっとたどり着く境地なのだと考えます。


写真は好きですか?
僕は写真という趣味がとてもクールなものだと感じています。
そう断言できます。


これを見たあなたが、少しでも自分の人生のテーマについて考えるきっかけになりますように。
そして気づいたなら、この記事が自分らしく生きていくことの勇気になりますように。

僕は写真が好きです。
大好きです。

ではでは。
コンセプトの決め方については後程!

 

※ブログ内の写真を無断で使用することを禁止します

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コメントを残す

*