写真

写真スイッチに関する考察

そんな話は置いておいて。

今日は「写真スイッチ」について話したいと思います。

よく聞かれる質問のひとつがこれです。

「オカモトくんの撮る写真の距離感って何なん?」

実はあまり考えたことがなかったけど、たぶんそれは「写真スイッチ」が関係しているんだと思います。

これがあることで心の武装ができるし、日々の生活にも活力が出る。

手に入れることができたなら、写真ライフは激変するかもしれません。

やばいですよ、写真スイッチ……。

写真スイッチがONになる瞬間

写真スイッチは、カメラを手に持つことでONになります。

その瞬間、僕の視界がぐっと狭くなって、目の前の被写体に完全に釘付けになる。

心臓に火が入ります。

簡単に言うと、ニトロみたいなものです(車好きな人ならわかるかも)。

頭がフル回転を始めます。主にコミュニケーション部分が、ぐっと活発になる感じ。

そして起動完了と同時に——

僕は目の前の被写体を【口説き始めます】。

「口説くって……」ってなりますよね。

チャラいと思ったそこのあなた、そっとしておいてください。これが僕のやり方なんです。

僕の目は、その人のいいところを探すためだけに機能し、
僕の口は、その人の素敵なところを表現するためだけに機能します。
僕の指は、その人の決定的にいいところを撮り逃さないためだけに機能します。
僕の脳は、その人の素敵を探し、それを表現するためだけに回り続けます。

カメラを持って、被写体を目の前にした瞬間に——

その人のことを「最高に大好きになれる」という特技があるんです。

これを僕は「写真スイッチ」と呼んでいます。

大好きだから引き出したい。
大好きだから言葉が溢れてくる。
どんな言葉を用いても、あなたのことが表現しきれないと。
どんな表現を使っても、あなたのキレイは出しきれないと。

だから言葉が出る。
だから恥ずかしいボケもできる。
だから必死になれるし、
だから最高に集中できます。

時には息をするのを忘れてしまうほどに。
時には足元が見えなくて転んでしまうほどに。

「オカモトさん、死なないでくださいね」

それが、そういうときの褒め言葉です。

その瞬間だけは、世界中の誰よりも、僕がこの人を最高に表現できるんだと思っています。

彼氏? 親? 関係ない。僕が、この人を表現するんだ、と。

そういうスイッチが入っているんです。

写真スイッチがOFFになる瞬間

スイッチという以上、ONがあればOFFもある。

OFFはずばり「カメラを離した時」です。

手から離れた瞬間に、誤解を恐れずに言うと——

「その人のことを好きではなくなります」

嫌いになるわけではありません。「好き好き好き〜!」ってならないだけで、普通になります。

ちょっと引きますよね。正直、自分でもこの消火具合に時々引きます(笑)

なぜスイッチが生まれたのか

でも、これがあるから【信用】されるんです。

目の前の人を最高に写したいと決めたとき、このスイッチを意識するようになりました。

もともとは、できなかったんです。

一度、好きが止まらなくなって人間関係が崩れたこともある。

それを反省しながら、磨いてきた。

その結果として生まれたのが——「写真スイッチ」です。

この絶妙な距離感が、僕の写真の距離感なのだと思っています。

あなたには、自分だけの「スイッチ」はありますか?

気になることがあれば、気軽に声をかけてください。

岡本祥平

プロフィール写真家

岡本 祥平

16歳のころ、スナップ写真を撮るアルバイトがカメラとの本格的な出会いでした。24歳で開業し、以来10年以上、人物写真ひと筋で撮り続けています。

得意なのは屋外でのロケーション撮影。話しながらその人の一番いい瞬間を自然に切り取ること。雑多な街並みの中でこそ、その人らしさが滲み出ると思っています。

ファインダー越しに、一番素敵なあなたを撮れるように。それだけを考えています。

八王子出身。バイクとキャンプが好きで、普段はマーケティングの仕事もしています。人生でやりたいことは「葬式をパーティーにする」「恋人の個展を開いて死ぬ」「小中学生にお金と人生を教える塾を開く」。

まず、話しましょう。

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